カレーは食べる“漢方薬”!?

カレーは食べる“漢方薬”!?

カレーは複数のスパイスから作られるもの。そのスパイスは、漢方薬として使われているものも多く、それぞれ健康への効果が期待できると言われています。最近ではスーパーで手軽にスパイスが手に入りますので、これを参考に自分なりのスパイスアレンジしてみてください。
また、もっと手軽に作るには、既に複数のスパイスがミックスされた市販の「カレー粉」に、好みのスパイスをプラスαしてみてはいかがでしょうか。動物性油脂や塩分がたくさん含まれているカレールウを使うよりもヘルシーでオススメです。

カレーによく使われるスパイスの特徴

※スパイスの効能について、人への有効性・安全性は確かなものではありません。効果は個人差があります。

お悩み別!おすすめカレー

一口にカレーと言っても、「具材」が変われば味や健康への効果も変わります。
お悩み別のおすすめカレーをご紹介します。

便秘改善、むくみ改善

おすすめ:グリーンカレー

グリーンカレーといえばココナッツミルク。ココナッツミルクに多く含まれるミネラルのカリウムは、血圧を安定させたり、むくみを予防したり、筋肉の働きをコントロールする働きがあります。また、牛乳や豆乳と比べて中鎖脂肪酸の割合が高いのが特徴。中鎖脂肪酸は牛脂や豚脂などに含まれる長鎖脂肪酸と比較して、エネルギーに変わりやすい脂肪酸です。

認知症予防・改善に

おすすめ:大豆カレー

前述したように、ターメリックに含まれる「クルクミン」はアルツハイマー病の予防に効果があります。その吸収を良くしてくれるのが、大豆に含まれる「レシチン」という成分。レシチンは、脳の働きを活発化させ、記憶力や集中力を高める効果があると言われ、「脳の栄養素」とも呼ばれています。カレーの具に大豆を加えることで、よりアルツハイマー病の予防が期待できるのです。その際、大豆はあらかじめ加熱調理をして柔らかくしたものを加えます。納豆や厚揚げ、豆乳などの大豆製品などもおすすめです。

美肌効果、疲労回復、血流改善

おすすめ:トマトカレー

トマトに含まれる「リコピン」は生でそのまま食べるより、煮込むことでさらに吸収率がアップするので、カレーに加えるのはリコピンを効果的に食べるおすすめの食べ方です。また、トマトに含まれる「ピコピン」は、抗酸化作用など多くの健康効果が期待できます。

美肌効果、便秘解消、辛味抑制に

おすすめ:アボガドカレー

女性に嬉しいダイエット効果が期待できるスパイスのトウガラシ。ですが、「辛いのが苦手」という人も多いはず。そんなときにアボガドをトッピングすれば、トロリとした食感で辛味も抑えられます。さらにアボガドは女性ホルモンの一つ、黄体ホルモンの材料となり、ホルモン分泌の調整にも関わるビタミンEを豊富に含んでいますので、更年期症状の軽減も期待できます。また、食物繊維が豊富で便秘解消にもおすすめです。

もっと効果的なカレーの食べ方

食べる時間や一緒に食べる物で、カレーがもっと体に嬉しいものに。
簡単な方法ばかりですから、ぜひ試してみましょう。

市販の「カレー粉」を使ってヘルシーに!
スーパーのカレーコーナーに、缶や袋の状態で販売されている「カレー粉」。既にカレー用の複数のスパイスがミックスされた商品で、手軽なカレー作りには欠かせないもの。こちらに好きなスパイスを足して作ると、いつものカレールウよりも脂肪分が抑えられ、簡単ヘルシーなカレーに。
今話題のココナッツオイルをサラダ油の代わりに使うのもおすすめです。
朝に食べるカレー
いったいいつ食べるのが一番カレーの効果が引き出せるのか?
それはなんと「朝」!スパイスには体を目覚めさせる効果があり、体のスイッチがオンになるのです。前日の残り物でもOKですから手間もかかりません。「朝カレー」で軽快な一日をスタートしましょう。
ナンとご飯ならどっち?
皆さんはカレーの主食に「ご飯」と「ナン」、どちらを選びますか?
「もっと健康にこだわりたい」という人は、ご飯なら白米だけよりも、雑穀をプラス。ビタミンやミネラルを多く含み、歯ごたえがあることから、しっかり咀嚼することで消化機能アップにもつながります。
ナン派でしたら、ナンの代わりに「チャパティ」がおすすめです。小麦粉で作るナンより全粒粉を使用して作るチャパティは、ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富で、よりヘルシーになります。
乳製品がお供
カレーを食べるときには冷たいお水を飲む方が多いですが、それではせっかくスパイスで活性化した胃腸機能を落としかねません。常温の水か、辛さを抑えたいのならラッシーやチャイなどの乳製品の方が辛味を抑えてくれます。
名脇役!らっきょうも一緒に!!
カレーの脇役と言えば、らっきょう。らっきょうに含まれる硫化アリルは、エネルギー代謝に不可欠なビタミンB1の吸収を助けますますので、疲労回復、血流改善、食欲増進、腸内環境を整えるなどの効果も期待できます。また、同じく酢を使うことが多い、「欧米の漬物」と言われるピクルスなども、酢に含まれるクエン酸の効果で疲労回復に役立ちます。パプリカやプチトマトなど夏野菜のピクルスもおすすめです。
監修:一般社団法人健康栄養支援センター  食育子ども栄養部部長 平尾千文先生